送電線の保守
厳しい気候変化を超えて電力供給を守るために
強い紫外線、風雪や強風、そして地震や雹など厳しい自然の試練。
これらに耐えて途絶えることなく送電を続けるために既存鉄塔の部材交換、電線の張替などのメンテナンスを行っています。
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電線張替
電線は沿岸部などの周辺環境により劣化が進みます。また、電力需要が拡大すると電線を太くする必要があります。このため、経年劣化や需要拡大などによる電線の張替工事も行っています。張替工事にあたっては、送電線を停止する場合や片側のみを停止するなど各種の施工条件が伴いますが、最適な工法で安全に施工します。
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鉄塔部材交換
鉄塔部材の劣化や軟弱地盤における地盤沈下などによる基礎変位が生じ、耐力低下が懸念される場合には、部材の補強や交換によって対応します。
変位を計測、原因を解析して、適切な耐力を維持するために最適な方法で部材交換等を行います。 -
鉄塔塗装
送電鉄塔の鋼材には、錆を防ぐため亜鉛メッキを施します。しかし経年により徐々にメッキの厚みは減少しますので、鋼材表面の露出、錆の発生を防ぐため、適切な時期に塗装を施して、鉄塔を健全な状態に維持する必要があります。鉄塔塗装は、建物や橋梁、工場プラント等の塗装工事とは異なり、作業足場を構築しないで行うなど、鉄塔塗装に特化した工法により施工します。